医者について

医者に行った。(日本語としておかしいが)
ここ数年,私が使う内科医は2軒。どちらもどちらかというと自宅よりも職場に近い。
片方は十二指腸潰瘍で通った。ここは唯一の長所は待合室で煙草が喫えること。昨今,実に貴重な存在である。
病院というところは具合悪いのに長時間待たされる所である。なので煙草が喫えるということは本当にありがたいことである。検査で待たされる,診察まで待たされる,薬出るまで待たされる,清算までまた待たされる。それなのに,近頃は「敷地内禁煙」なんて非道なところもあって,はるばると駐車場を横断して道路までいちいち出て行かなければならなかったりする。
でも,まさにそれが唯一の長所で,先生は偉そうで説教ばかりするし,検査もやたらしたがる。(検査だけ受けて結果を聞きに行かなかった経験数回)(しかも,下手。胃カメラでサンプル採取するのに延々と失敗を繰り返してくれた)だから,風邪ひいたときなどは絶対に行かない。
もう1軒は実は気に入っている。本日も遠かったのだが,わざわざ出かけていった。そして,何故,この店(ぢゃなかった医院)が気に入っているのか考えてみた。

受付で「何人目です」と教えてくれる
結局,待たされるのだが,その心理的効果は解説するに及ばず。
先生がいばっていない
つぎからつぎへと患者に対応しているのだが,実に丁寧で疲れていない。威張ったり,偉そうに説教しない。不要な脅しもしない。
体温を測らせない
待合室で体温計を渡され「測っておいて」という所がけっこうある。私はこれは意味のないことだと思っている。なぜなら体温計で体温を測るというは難しいことだから。測り方によって得られるデータはかなりの差が出る。そんな信頼性の薄いデータで診断してどうする? この先生は胸の音を聞かせてくださいと,ちょっと体に触って「いま体温は37.3度ぐらいですね」とくる。そうなのだ。人間の手は1秒もあれば小数1桁程度の誤差で温度を判断できるものなのだ。私も保育園に11年間通っていたときは,これができた。*1夏子の酒」だったか杜氏が水温を手で測るという描写があったが,事実だと思う。 それなのに,なんで1秒かけて自分で温度を測らずに患者に体温計を使わせる。納得できない。
薬が少ない
これと好対照なのがもう片方の医者。言った症状に対してすべて一つずつ薬を出してくれる。さらについでに胃を守る薬と,うがい薬と,もしも熱が出たときのための頓服を出す。風邪薬には必ず睡眠薬っぽいのも入っているし,それだったら車運転して帰るんだからカフェイン剤もつけてくれい,と思う。
薬の説明書をつけてくれる
これは結構増えてきたような気がする。いちいち「医者から出された薬がわかる本」で調べなくていいのでラク

*1:たまに温度計でも測ってみて1桁はいっていないかもしれないが,かなり正確だという自信はあった。今は,できない。