上田吉一氏の新作!


若島正の読書日記

2004/10/6

 久しぶりに上田吉一氏と喫茶店で4時間ほどおしゃべり。
 上田さんから、来年春に予定している第2回詰将棋解答選手権戦用の新作14題を見せてもらう。当然ながら、いかにも上田さんらしい作品ばかり。誰よりも先に解いてみたい方は、ぜひ選手権にご参加ください。要項が決まり次第、またこのページでもお知らせします。
 それからもう一つ。これも近い将来に将棋世界の付録として出るはずの、上田さんによる5〜7手ばかり39題のうち、いくつかを見せてもらった。これもなるほどなるほどとうなづくものばかり。どういう意味でうなづかされるのかというと、テーマがはっきりしている点だ(たとえば、理論的最短手数5手による玉方飛の最大距離スイッチバックとか、盤面配置駒9枚での4香連打7手詰とか)。
 チェス・プロブレムでは、テーマのない作品は最初からまったく相手にされない。適当に動かしていけば詰むというのは、いかにそれが難しかろうが、作品にはならないのである。しかし、詰将棋の世界では、どういうわけかいまだにテーマのない作品がほとんどだ。不思議だね、ということで上田さんと意見が一致する。
 というような話をしていると、妙に詰将棋を作りたくなってくる。困りましたね。


参加します!来年も。必ずです。


上田氏の11手詰未満の作品は見たことがありません。
それが,5・7手で39題とは。。。。
下手したら超短編の世界がひっくり返ってしまうかも!
大崎さんなき将棋世界もこんなことを仕掛けるとは油断できません。