著作権問題

かつて【詰将棋いろはカルタ】を始める時に,

もっと見識を高めて山田氏の「名作リバイバル」を目指そうとしていると著作権がもっと大切にされるようになってくるでしょうし,やるなら今しかない! ……というわけで,始めました。よろしく,お願いいたします。

……と書いたのですが,だんだんその著作権を大切にしようという気運が盛り上がってきているように思います。
実際,詰将棋を創るという行為は多大な時間と労力を要します。名作を創る人は確実に何かを捨てて詰将棋のために捧げているのです。私のような片々たる三流作家でさえ,詰将棋創作モードに入ると女房の機嫌が確実に悪化します。
そういう作家の努力の結晶である作品を大切にしようというのは当然のことでして,その具体化の一つの方向が著作権の獲得であると言えましょう。
過渡期ですので,当然「もっと自由でいいぢゃないかぁ」という気分も生まれてきますが,それもやがては泡沫のように消えていく運命でしょう。
でも,一方で例えば特許の問題と技術の進歩の問題。もしくは,和算と洋算……カルダノの歴史的評価など考えなければならない問題が浮かび上がってきます。
詰将棋いろはカルタ】の更新が止まっているのは,そこらへんについて私なりにもう少し考えを煮詰めておく必要があるなと感じられたからであります。
看寿賞作品集」ISBN:4839902321,紹介する予定の作品がかなりダブってしまい,困ってしまったということも大きいですが……。