命名について
名局精解に取り上げたいと思っていた作品は柿木将棋にあっさりつぶされてしまいました。残念です。しかし,「詰将棋の詩」をひっくり返していて,次の作品を見つけました。
傑作なので,初見の方は是非解いてみることをお薦めします。が,ここで話題にしたいのはその命名。近将に発表された際には「引潮」という地味な命名でしたが,「詩」に登場したときの命名は
でした。
護堂氏から「ここは
である筈だ」とか,山本氏から「拙作「メガロポリス」を「
但し
」としてもわかってもらえるだろうか?」と批判され,最終的に「引潮」になったのだと思います。
山本氏の言うことは大人の理屈。よくわかります。でも,やってほしかったなぁと思うのです。
黒川一郎氏の「嫦蛾」だって一般の人にはなんのことやらわからなかっただろうと思います。fepも変換してくれないし,今だって「月 女神 蛾」でサーチして拾ってきたくらいの言葉です。上田吉一氏の「積分」,「モビール」だって,その傾向は強いです。橋本孝治氏の「イオニゼーション」「アルカナ*1」も記憶に新しいところです。革新的な作品には革新的な命名がよく似合います。
*1:いまだにどういう意味か知りません。。。