ダイヤモンドの原子構造(つづき)

結局,模型を組み立てて考えてやっと分かってきた。
Cの原子が5個でテトラポットの形に並び,中央の1個以外の4個が正4面体の頂点を成すとするならば,この正4面体がきれいに積み重ねられた形は,別の視点で見れば正6面体+正8面体のユニットの組み合わせと見ることができるのか,というのが昨日の疑問。
正4面体はそれだけで空間を充填することはできない。隙間に正8面体ができる。しかし,実際に模型を組み立てて初めて気がついたのだが,逆さまの正4面体も必要であった。これらを積み上げながら立方体が存在しないか探してみると,,,あった。

正6面体のユニット
これが立方体のユニットである。立方体の8個の頂点を2つに分けて4個と4個。それらがちょうど逆向きの正4面体の頂点を作る。この2つの正4面体の共通部分は昨日の日記の写真を見てもらえればわかるように正8面体である。
正6面体ユニットが二つ並んだ図
このユニットを2つ並べてみた図。この隙間を埋めるのも正8面体にわっているのがわかる。2つばかり埋めてみたのが下の写真である。
もっと埋めてみた
結論として,ダイヤモンドの原子構造を正6面体+正8面体というように表現するのはまったくの嘘と言うわけではないようだ。しかし,正4面体の中央の1個が無視されている。立方体ユニットにあるC原子の数は6+8+8=22個。正6面体+正8面体では8+6=14個。8個の差がある。切手のデザインには正8面体の中心に原子が描かれているが,そこにはないように思えるのだが。
もしかすると,切手にデザインされているのはダイヤモンドではないのか!?超伝導にダイヤは無関係か?