第1話 13角 (3)

近代将棋 1980-10


今度は同飛と取らせた上で,さらに龍も捨てる形にしたわけである。


近将の解説が吉田健氏だったので,解説してもらいたくて投稿した。
やり句みたいな作品なのに,作者の意図をきちんと解説してくれていて嬉しかった。
作者の意図とは,「近い手と遠い手」。
すなわち,13角だけでは陳腐だが,その直前にぴったりくっつけて打つ角を
そえることで,そこはかとない味をかもし出そうというわけだ。
最後に龍を捨てるのは「お約束」というヤツ。