近代将棋2月号の「妖精2」の解説で柳田明さんが次のように書いている。


この馬鋸は伊藤正作「メタ奔馬」型と呼ばれている
(それ以前に両王手を利用した「蝿」という同手順で別機構の作品もあるが,
通例に従いメタ奔馬型馬鋸と呼ぶ)
が,一部の作家間ではこれを煙詰に組み込めれば飛躍的に記録を
更新する事が出来ると言われてきた。


さすが柳田大兄,「蝿」と言われてハッと思い出した。
確かにそんな作品,パラで見た記憶がある。
捨てられ人さんか,小島さんか,,,タイトルからして小島さんかな。
ただ「蝿」のことは「メタ奔馬」を見たときには思い出さなかった。
同馬と取れないという点が決定的に違うからだろうか?

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図面を探してみたら,筆名での発表だったが小島さんで正解。
デパートだと思っていたら,大学院だった。


柳田さんは,「蝿」の発表時に,「いばらの森」や「妖精2」の可能性まで見ていたんだろう。
だからこそ覚えていたに違いない。