なぜ朝日新聞なんぞを読んでいるのか
私は今,朝日新聞を購読している。
朝日新聞はあまり好きではない。
記事の文章がなんとなく大衆を見下ろした感じがして馬鹿にされているような 気分になる。
笑えるのは「東京新聞」。なんか安っぽい小説を 読んでいるような気分になれる。
文章はともかく内容で頭来るのは「読売新聞」。
たまに読むと面白いのは「日本経済新聞」。
折込広告が多すぎる。
だいたい紙面の四割がすでに広告なのに さらにどさっとゴミ箱直送の広告を挟んでくる。これで環境問題なんぞを 口走ったら怒るよ。折込広告はその地域の問題だと いう話もあるけど,「しんぶん赤旗」なんてほとんど折込広告はない。(当たり前?) 考えてみると「赤旗」は薄くてよかった。薄くても, 紙面も広告と党員向けのページを除いても結構読むとこあったな。 奥山紅樹を切りさえしなければ,今でもきっと愛読していただろう……。
将棋が「朝日アマ名人戦」である。
指将棋はほとんど 指さないのでアマ棋界には疎くておもしろくない。今日の新聞を見ても 新井田さんも太ったな……。ともあれ,私が思うに123月はスポニチ(王将戦)。 456月は毎日(名人戦)。ついでに扇子ももらう。789月は東京新聞(王位戦)。101112月は読売(竜王戦)。 これが普通の選択であるように思う。たびたび勧誘に来る。
これもローカルな話だが,夕飯の料理をしていると 「ぴんぽ〜ん」「はい」「朝日新聞ですが,いま何をとってますか?」「朝日です」「そうですか,失礼しました」 卵焼きがこげる。 詰将棋を作っていると, 「ぴんぽ〜ん」「はい」「朝日新聞ですが,いま何をとってますか?」「朝日です」「そうですか,失礼しました」 傑作の構想を忘れてしまう。 女房と昼間っから○○○していると, 「ぴんぽ〜ん」「はい」「朝日新聞ですが,いま何をとってますか?」「朝日です」「そうですか,失礼しました」 その気がなくなる。 トイレに入っていると, 「ぴんぽ〜ん」「はい」「朝日新聞ですが,いま何をとってますか?」「朝日です」「そうですか,失礼しました」 …………。 今度勧誘に来たら,絶対にやめてやる〜。それにも関らず,朝日新聞を購読しているのは,夕刊に夢枕獏が連載を始めたからだ。
夢枕獏。好きなのである。
よりによって,朝日に連載するとは驚いたけど,ファンだからしょうがないのである。スコラが廃刊になって漫画版「陰陽師」が立ち消えという暗いニュースに落ち込んでいた時だから,夕刊連載は希望の光がさっとさしこんできたようなニュースだった。
「ぴんぽ〜ん」