売春ペンギン

南極・アデリーコースト
おもしろいタイトルだけれど,これはそのオスのDNAが生き残る可能性があるわけだから「売春」とは違うと思うなぁ。ん?この論法だと結婚してようがしてまいが,避妊しちゃったらそれは売春行為の可能性が非常に高くなってしまう。まずいな。変なキリスト教みたいな主張になってしまう。
ペンギンが小石を渡して雌の気をひき,性交に成功することについては,何の違和感も抱かない。雌に青い石を並べて見せたり,ダンスをしたり,鳴き真似をして見せたりする鳥たちとどこが違うのか。孔雀の羽と比べて,実用性が高い「小石」だから,「売春」を連想させられるのであろう。
では「売春」との本質的な違いは何か。上で避妊するかどうかではないかと書いてみたものの,どうもそうではないような気がする。「愛があるかないか」などという答もよく使われるものだが,本質的とは思えない。(というより言明として成立していないと思われる)
実は「売春」がイケナイコトなのは,その行為ではなく,その周辺にあるのではないかという気がしてきた。バクチがイケナイ理由とすごく近いような気がする。